化粧品

ヒアルロン酸化粧水とは

人間の皮膚は3層に分かれていて、カラダの一番外側から表皮・真皮・皮下組織と呼ばれています。

ヒアルロン酸はその中の真皮に存在し、肌の水分を保ち、ハリや弾力をもたらしてくれる成分。

そんな大切なヒアルロン酸は、歳とともに減少していくため、ヒアルロン酸配合の化粧水などで補給することが重要になってきます。

化粧水に配合されたヒアルロン酸は表皮の角質層内にとどまることで、うるおいを保って水分の蒸散を防ぎます。一般的なヒアルロン酸は1gあたり6リットルもの水分を抱え込むことができるといわれるほど水分保持力が高いのが特徴です。

ヒアルロン酸化粧水で毎日のスキンケアを行うことで、角質層をうるおいで満たし、シミ・シワ・たるみといったさまざまな年齢サインの原因となる乾燥にアプローチすることができるのです。

化粧水に使われるヒアルロン酸の種類

化粧水に配合されるヒアルロン酸には3つの種類があります。

ここではその効果や特徴について詳しく解説していきます。

ヒアルロン酸の種類を知って、自分の肌に最適な化粧水を選んでくださいね。

ヒアルロン酸Na(ナトリウム)

化粧水に配合されるヒアルロン酸の多くが、このヒアルロン酸Naです。

分子量が100万以上と大きいため角質層内まで浸透させることはできませんが、肌表面にとどまってうるおいのヴェールを作り、肌を外部刺激から守ってくれます。

粘性が高いため、ヒアルロン酸Naの配合濃度が高い化粧水ほどとろみがあるのが特徴です。

化粧品成分としては比較的安価で汎用性に優れているため、プチプラ化粧水などにも配合されています。

かつては鶏のトサカから抽出されていましたが、最近は乳酸菌などで発酵させる製造法が主流です。

アセチルヒアルロン酸Na(スーパーヒアルロン酸)

ヒアルロン酸と油性成分を結合させることで、角質層に浸透しやすくしたものです。

分子量は1万~10万と小さく、粘度のないサラッとしたテクスチャーが特徴で、ヒアルロン酸Naよりも保水力に優れています。

加水分解ヒアルロン酸(低分子ヒアルロン酸)

ヒアルロン酸Naを加水分解することで、分子量を1万以下にまで小さくしたもの。

超低分子で粘性も低いため、角質層にまでスムーズに浸透して、水分保持力を発揮してくれます。

浸透型ヒアルロン酸とも呼ばれます。

ヒアルロン酸には上の3種類のほかにヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムと呼ばれる成分もあります。

ただし、これはシャンプーなどヘアケアや頭皮ケア用品に用いられ、化粧水に配合されることはまずありません。

ヒアルロン酸化粧水の効果

ヒアルロン酸を配合している化粧水には、保湿効果や小ジワの予防・改善、肌のバリア機能を整える効果などがありますが、具体的にはどのように肌に作用しているのでしょうか。

ここではヒアルロン酸化粧水の働きについて詳しく解説していきます。

保湿効果

化粧水に配合される保湿成分には3つのタイプがあり、

  1. 外気の水分を吸着して肌を保湿するタイプの保湿成分
  2. 肌の表面や角質層内で水分を抱え込んで保湿するタイプの保湿成分
  3. 油性の層の間に水分を挟み込んで保湿するタイプの保湿成分

に分けられます。

ヒアルロン酸は、②の「肌の表面や角質層内で水分を抱え込んで保湿する」成分。

化粧水に配合されるヒアルロン酸は肌の奥の真皮にまでは浸透しませんが、角質層内の水分を抱え込んでキープすることで、水分がこれ以上蒸発しないよう働いてくれるのです。

小ジワの予防・改善

シワにもいろいろな種類がありますが、目元・口元のシワや顔に現れるちりめんジワは、肌の乾燥などによって引き起こされる一時的なシワであり、こうした小ジワは表皮を保湿することで改善されるとされています。

ヒアルロン酸化粧水は、表皮の角質層の水分保持力を高める働きがあることから、小ジワの予防や改善に効果があるといえます。

ヒアルロン酸のほかにも、セラミドやNMF(天然保湿因子)といった成分も小ジワのケアに適しています。

ただし、紫外線や加齢の影響でできるシワは角質層の奥の真皮まで傷つけられているため、ヒアルロン酸化粧水による保湿では解消することはできません。

肌のバリア機能の改善

慢性的にカサカサしている乾燥肌は、角質層のバリア機能が衰えている状態です。

外部刺激から肌を守るという本来の機能ができなくなっているため、ちょっとした刺激にも敏感に反応して肌荒れや炎症を起こし、さらに肌の乾燥を進行させてしまうという悪循環に陥りがちです。

ちなみに、バリア機能が悪化した状態がずっと続いているのがアトピー肌です。

ヒアルロン酸化粧水はその高い保湿力で肌表面の角質層をうるおすことで、肌のバリア機能の改善をサポートしてくれます。

バリア機能が崩れて敏感に傾きがちな肌には、ヒアルロン酸のほかにセラミドやコラーゲンを配合した化粧水も有効です。