クレンジング

炭酸クレンジングとは

炭酸は美肌づくりやカラダの健康維持に役立つといわれています。

そもそも炭酸とは一体何からできていて、どんな効果がある物質なのでしょう。

炭酸の基本的な働きについてご紹介します。

炭酸が血行を促進させるメカニズム

水に溶けている炭酸は分子構造が非常に小さいため、肌内部へスムーズに浸透することができます。

炭酸が肌の奥にある毛細血管に入り込み、血液内の二酸化炭素濃度が高まると、カラダはより多くの酸素を取り込むために、プロスタグランジンE2という血管拡張ホルモンを分泌します。

このホルモンの働きによって血管が広げられて血流が良くなると、酸素を全身に運ぶ酸素化ヘモグロビンが供給され細胞が活性化されます。

すると、傷んだ皮膚組織の再生や肌の新陳代謝が促され、ケガや傷の治療に効果を発揮するだけでなく、美肌効果も得られるようになります。

また炭酸によって血液循環が良くなると、心臓や血管への負担も軽減されるので、炭酸浴によって血圧が下がるなどの効果も確認されています。

炭酸の効果は医療界でも注目されている

炭酸の効果は医療や療養のために古くから役立てられてきた歴史があります。

とくに欧州では、ローマ時代から現代に至るまで天然の炭酸泉による治療法が広く行われています。

日本にも数多くの天然温泉がありますが、炭酸ガスは高温の湯には溶けにくい特長があるため、日本には残念ながら炭酸ガスが高濃度に溶け込んでいる天然温泉はそれほど多くありません。

しかし近年、炭酸による血管拡張作用が明らかになるにつれ、人工的に高濃度の炭酸泉を製造する技術が開発されるようになってきました。

こうした人工の炭酸泉は、血圧降下・心臓病・高血圧・動脈硬化といった治療に用いられるほか、神経痛などの刺激や痛みの緩和、ケガや傷の治療にも良いという効果が報告されており、医療施設はもちろんスポーツ施設などでも活用されています。