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脇汗用制汗剤とは?


脇汗の分泌自体を抑えたり、分泌した脇汗を吸収して、脇をサラサラ快適に保ってくれるエチケットコスメです。

洋服に汗ジミを作る心配もありません。

また、気になる脇汗のニオイも抑える消臭効果もあります。

食生活が欧米化して、体臭を気にする人が増えた日本女子のニーズに応え、消臭効果がとても高く、体臭やワキガケアができる脇汗用の制汗・消臭剤も数多く登場しています。

スプレータイプ、ロールオンタイプ、パウダータイプなどのほか、クリームやジェル、ウエットティッシュタイプになっていて、脇を拭き取るものなど、テクスチャーや形状にはいろいろなものがあります。

汗をかく前に脇にさっと塗り汗の分泌やにおいを抑えるプレケアタイプのものから、脇汗をかいたあとに使って主にニオイや雑菌の繁殖を抑えるアフターケアタイプ、寝る前に塗布して朝洗い流すタイプ、数日間脇汗の分泌を抑制するものなど、使用法もさまざまです。

脇汗用制汗剤の役割

脇汗用「制汗剤」という名前ですが、汗を抑える以外にも、脇汗制汗剤には機能があります。

その機能は大きく分けて3つ。

どのようなものがあるのかを見ていきましょう。

制汗~脇汗を抑える

脇汗を抑える機能としては、脇汗の分泌そのものを抑える機能と、分泌した脇汗を素早く吸収して脇をさらさらに保つ吸収機能があります。

汗の分泌を抑えるしくみは、ミョウバンなどの成分で汗腺をきゅっと引き締めるというものや、アルミニウムなどで汗腺をふさいで脇汗を分泌させにくくしています。

一方、主に酸化チタンなどの成分は、パウダー状にして塗布することで、汗をすばやく吸収して肌をサラサラに保ってくれます。

消臭~気になる脇汗のニオイを防ぐ

制汗効果のあるミョウバンには、同時に汗のニオイを消臭する効果も期待できます。

また弱アルカリ性の重曹も、制汗効果とともに酸性のニオイの元を中和して消臭します。

数年前から制汗剤に使用されることが増えた銀イオンの消臭効果は非常に高く、1度の使用でほぼ1日中効果が持続します。

殺菌~ニオイの元となる菌を制御

ニオイ自体を消すというよりも、脇汗に含まれる雑菌を死滅させることで、脇を清潔に保ち、汗がにおう原因を除去する役割を果たしてくれるのが、殺菌効果のある成分です。

塩化ベンザルコニウムは、ワキガの原因となるジフテロイド菌を死滅させるほど高い殺菌効果があります。

高い消臭効果のある銀イオンも、殺菌効果のある成分のひとつです。

脇汗用制汗剤のタイプ

脇汗用の制汗剤には、いろいろな形状のものがあります。

それぞれ使い勝手や利点に違いがあるので、自分が最も使いやすいタイプの脇汗制汗剤をチョイスするヒントになりそうです。

さっそく、タイプごとの特徴を見ていきましょう。

スプレー

ノズルをプッシュすると、霧状になった制汗剤が噴霧され、脇全体に均一に広がって、脇汗を防いでくれるスプレータイプ。

外出前にシュッとひと吹きするだけで、脇をサラサラにしてくれるので、かなり便利。

また制汗成分だけでなく、冷感材がプラスされているものもあって、外出中にトイレなどで使用すれば、汗をかいた脇をクールダウンしてくれるのもうれしいポイントです。

脇以外にもひざ裏やひじの内側などにも使うことができるのも便利ですね。

ただし、ボトル内に噴霧するためのガスが封入されている分、制汗剤そのものの容量は若干少なめ。

また、他のタイプに比べると制汗効果はやや弱めです。

クリーム

しっかりと脇に塗りこむことができるクリームタイプ。

ニオイが気になる人や、多汗気味で汗ジミに悩む人などは、スプレーなどに比べて制汗効果・消臭効果の高い場合が多い、クリームタイプがぴったりです。

ただしクリームは、使用時に手が汚れてしまうことや服にクリームが付いてしまうなど、少々扱いが面倒なのがウィークポイントです。

塗ってそのまま外出できるものは、白くクリームが肌に残らないように、しっかり塗りこんで鏡でチェックするのをお忘れなく。

ロールオン

制汗剤が適量付着したボールを、肌の上で直接転がすようにしてつけるのが、ロールオンタイプの脇汗制汗剤です。

ボールは曲線のある脇の皮膚にもぴったり密着してくれるので、手を汚すことなく、むらなくしっかり制汗剤を塗り広げることができます。

制汗・消臭力が高い製品にロールオンが採用されていることが多いので、ニオイ対策や脇汗対策を本気でしたい人にはおすすめです。

ただし、制汗剤が液体状になっているので、塗った直後は多少べたつきが残ったりします。

しっかり乾かしてから服を着ることが大切。

また、肌に触れたボールがボトル内の制汗剤に触れることになるため「衛生面で少し気になる」という人も。

塗る前には、シャワーを浴びたりウェットティッシュで拭うなど、脇を清潔にしてから使うこと、開封後の使用期限をしっかり守ることが大切です。

スティック

リップクリームを少し太くしたような形状で、固めのバー状になった制汗・消臭剤を脇に直接塗って使用するタイプです。

こちらも脇汗の消臭や制汗剤の効果が高い製品に採用されていることが多い形状なので、多汗で服の汗ジミが気になる人や、脇汗のニオイに悩む人におすすめです。

スプレータイプなどよりも、しっかり肌に制汗剤が密着することと、コンパクトなので化粧ポーチの中などに入れて携帯するのに便利なのが特徴です。

しかし、スティックタイプは手が届く範囲にしか薬剤を塗ることができません。

またスプレーなどに比べると、塗布できる範囲が少ないので塗りむらができてしまう可能性も。

使用するときは、脇全体に制汗剤がしっかりついたかどうか、塗りむらがないかを確認することが大切です。

その他の形状

脇汗用の制汗剤には、ほかにもウエットティッシュタイプで、脇を拭き取るようにして使うものや、お粉のようにパフでポンポンと脇につけるパウダー状のもの、さらさらとしたリキッド状のものやジェル状など様々なタイプがあります。

消臭・制汗効果、持続時間は、一般的にさらっとした付け心地のものほどライトで、クリームのようにしっかり密着するものになればなるほど高い傾向があります。

脇汗制汗剤の選び方

脇汗制汗剤を選ぶとき、スプレーやロールオンといったタイプ以外にも、注目すべき点がいくつかあります。

多くの人が意外に気にしていない脇汗制汗剤のチョイスポイントについてみていきましょう。

無香料がベスト

脇汗制汗剤には、香り付きのタイプもありますが、その香りがよほどのお気に入りという場合以外は、無香料タイプを選ぶのがおすすめです。

その理由は、ボディクリームやフレグランスなどの香りと、脇汗制汗剤の香りが交じり合わないようにすることと、万が一制汗剤が抑えきれなかった脇汗のニオイと香料が交じり合わないようにするためです。

どんなにいい香りでも、脇汗のニオイと混じって香れば悪臭に大変身。

脇の臭いは香料でごまかすのではなく、制汗剤のもつ消臭効果で完全に無臭化して、別の部位に香りのコスメを使って楽しむのが正解です。

保湿力が意外に重要

脇汗がサラサラになるのが理想なのだから、制汗剤に保湿力が必要だと聞いて不思議に感じる人は多いと思います。

でも、乾燥肌の人が体の中でもとくに皮膚が薄い部分に肌の水分を奪うタイプの制汗剤を使ってしまうと、かゆみを感じたり、炎症や肌荒れの原因になってしまいます。

また、皮膚の表面の水分や皮脂が失われて肌が刺激に弱くなってしまうと、雑菌も繁殖しやすくなってしまうのです。

健康な皮膚がやや酸性であるのに対し、乾燥肌の人の皮膚は弱アルカリ性に近くなっており、黄色ブドウ球菌のほか、ニオイを発する雑菌が繁殖しやすい環境になっています。

つまり乾燥肌の人ほど、体臭が強くなりがちであるというわけです。

脇の下が汗でべたべたした状態でも乾燥しすぎてカサカサになった状態でもなく、皮膚自体に適度な潤いがあり、分泌した汗が素早く吸収されるような状態こそが、脇汗やニオイ知らずの理想の脇環境。

脇汗制汗剤の中には、皮膚の保湿力を高める効果のある成分を含んだ製品もあるので、乾燥肌気味の人は、ぜひ保湿力の高い脇汗制汗剤をチョイスしましょう。

成分例

プラセンタエキスm植物性の保湿エキス(ユーカリ、ローズマリーなど)、海藻エキスなど

ニオイの元を断つ殺菌力

脇汗のニオイが気になる人は「消臭効果の高い」脇汗消臭剤を探しがち。

しかし発生したニオイを消すよりも、もともとニオイを発生させない「殺菌力」にもぜひ注目してください。

脇の大部分を占める汗腺から分泌したばかりの汗はほぼ無臭です。

脇の下は「エクリン腺」というさらさした汗を分泌する汗腺が多く、主に体温調節の役割を果たします。

エクリン腺から分泌する脇汗の99%は水分で、残りの1%が塩分やアンモニア、尿素などが含まれているのです。

しかしこの脇汗が、皮膚上にある雑菌と交じり合い、雑菌の数が増えることでイヤな汗臭いニオイが発生します。

つまり、ニオイの元となる雑菌を断つことができれば、大量に脇汗をかいても、気になるほどニオイはしないというわけ。

ただし、アポクリン腺という汗腺から分泌される汗は、白濁して粘り気があり、この脇汗そのものにニオイがあります。

このニオイはフェロモン同様、異性を引き付ける力があるとされていますが、アポクリン腺の汗腺が多かったり多量に分泌するような体質の場合は、人並み以上ににおう場合があります。

これが「ワキガ」と呼ばれるもので、ワキガが気になる場合は、殺菌しても消臭にはあまり効果がありません。

ワキガの場合は、専用の高い消臭効果成分入りの脇汗制汗剤を使うとよいでしょう。

成分例

イソプロピルメチルフェノール、シメン-5-オール、ベンザルコニウム塩化物、植物性の消臭・殺菌成分(柿タンニンや茶カテキンなど)、銀イオン 、ミョウバン

使い勝手に差が出る速乾性

脇汗制汗剤は、脇につけた後はすぐ乾いて、直後に服を着ても布移りしないものもありますが、タイプによっては塗った制汗剤が乾くまで少し時間がかかるものもあります。

その所要時間は3~5分もあれば十分なのですが、忙しい朝には、着替えの前に制汗剤を乾かすための待ち時間は少々わずらわしいかもしれません。

また、外出中にトイレなどで制汗剤をつけ足すときも、速乾性があるもののほうが、手軽に素早く制汗対策を行うことができますね。

特別、脇汗に悩みを抱えているというわけでないのなら、速乾性のある脇汗制汗剤を選ぶと、使い勝手がよいでしょう。

脇汗が気になるという人、時間に余裕があるときや、念入りに脇汗ケアをしたいときは、乾く時間が少しかかっても効果が高いクリームタイプのものなどを使い、さっと手軽に使いたいときは、速乾タイプを選ぶというように、目的に応じて使い分けるのがベストでしょう。

毎日使うものだから、肌へのやさしさにもこだわって

脇の皮膚は他の部位の皮膚に比べて薄く、とてもデリケートです。

しかし、制汗効果が高いとされる塩化アルミニウム成分や冷感効果の高いメントールなどは、肌荒れの原因にもなる場合があります。

同様に銀イオンを使用している制汗剤については、銀はもちろん、亜鉛が含まれている場合も多いので、金属アレルギーがある人は注意が必要です。

暑い夏には脇汗をかきやすくかゆみが出やすい脇に、合わない制汗剤でダメージを与えてしまうと、赤く腫れてしまったりかゆみが強くなって炎症を起こしたりします。

脇汗制汗剤の中には、肌荒れに防止にこだわった製品もたくさん出ています。

無添加・無着色・無香料で、アレルギーテスト済み(だれにでもアレルギーが出ない、というものではありません)の製品や、肌トラブルを起こしやすいアルミニウムを肌刺激が低い乳酸アルミニウムなどでコートしているものなど、さまざまな工夫が施されている脇汗制汗剤も数多くありますから、これらを使用するのもよいでしょう。

初めて使う脇汗制汗剤は、最初は少量を短時間で使用してみて、肌にトラブルが出ないかどうかを慎重に試すことをお勧めします。