睡眠サプリに共通しているのは、自律神経の働きを整えて体をリラックスモードに切り替えるという点です。
自律神経は、脳や体が活動的なときに働く「交感神経」と、脳や体が休息するときに働く「副交感神経」のバランスによって成り立っているのですが、緊張していたりストレスを感じていると交感神経の働きが優位になるので、布団に入ってもなかなか睡眠できなかったり、就寝中に何度も目が覚めてしまいます。
睡眠サプリには、リラックスしたりストレスを軽減する効果が期待できる成分が配合されているので、それぞれの作用で副交感神経の働きを優位にし、質の高い睡眠を促してくれるのです。
一方で、
「睡眠サプリより市販の睡眠剤の方が効果的なのでは?」
「睡眠サプリに含まれる成分って体に悪い物じゃないの?」
…と不安を感じている人も多いと思います。
そこで、ここからは睡眠サプリと市販の睡眠薬の違いや、睡眠サプリに含まれる成分について詳しく解説していきます。
睡眠サプリと市販の睡眠薬の違いについて
最近では市販の睡眠薬や睡眠導入剤がたくさんあるので、病院に行かなくても手に入れやすくなりましたし、不眠症で悩んでいる人にとっては救世主のような存在かもしれませんね。
実際に、睡眠剤と睡眠サプリはどんな違いがあるのか、以下に簡単にまとめました。
睡眠薬(睡眠導入剤)
- 効果・効能が認められた医薬品。
- 即効性がある。
- 寝つきを良くするタイプと、夜中の目覚めを防ぐタイプがある。
- TPOで使い分けることができる。
- 依存や頭痛、筋肉が緩んだりフラつくなどの副作用が起きる可能性がある。
- 常用できない。
- 不眠を根本的に解消できない。
睡眠サプリ
- 健康食品。製品によって機能性表示食品のものも。
- 睡眠を妨げる原因にアプローチする。
- 体に優しい植物由来成分を配合しているものが多い。
- 依存や頭痛など副作用のリスクがなく体に負担がかからない。
- 継続的に摂ることができる。
- 睡眠薬よりも価格が高め。
…このように、即効性を求めるのなら睡眠薬がおすすめなのですが、副作用によって健康を損ねるリスクや継続して服用できないというデメリットがあります。
不眠の原因にアプローチする睡眠サプリ
一方、睡眠サプリは睡眠を促す効果よりも、睡眠を妨げる原因にアプローチすることで脳や体をリラックスモードに切り替え、不眠だけではなくストレスの緩和や疲労回復、肌質改善などの美容効果が期待できるのです。
また、植物由来の成分や、体内で合成できない必須アミノ酸などの栄養素をメインに配合しているので、体に優しいのも嬉しいポイント。
日常的に摂ることができるので、睡眠サプリは不眠体質を根本的に改善したい人にぴったりです。
また疲労回復にはすっぽんサプリもおすすめですよ!
睡眠の質を高め目覚めを良くするテアニン
あなたは、温かいお茶を飲んでホッと落ち着いたことはありませんか?
実は、お茶にはテアニンと呼ばれるアミノ酸が豊富に含まれており、脳内のα波が増加することでリラックス効果をもたらすのです。
テアニンの研究を行っている太陽化学株式会社によると、テアニンを摂取して40分後からリラックス効果が現れることがわかっています。
また、α波によって脳がリラックスすると、寝つきが良くなったり、睡眠時間が長く感じたり、また疲れが取れたと感じる効果も立証されています。
機能性表示食品としてテアニンの効果や効能を消費者庁に報告しているメーカーも多数あることから、テアニンには優れたリラックス効果が期待できることがわかりますね。
テアニンは高級なお茶ほど豊富に含まれているという特徴もあるのですが、一方お茶には寝つきを妨げるカフェインが含まれているものも多いため、睡眠対策ならお茶ではなく睡眠サプリでテアニンを摂取することが効果的です。
ストレスを緩和するGABAやトリプトファン
アミノ酸の一種であるGABAや、アミノ酸の中でも体内で合成することのできないトリプトファンには、テアニンと同じようにリラックス効果をもたらしたり、ストレスを緩和させる効果が期待できます。
GABAは発芽玄米などに多く含まれている成分ですが、私たちの体内にも〝神経伝達物質〟のひとつとして存在しており、神経の興奮を抑えたり、α波を増やすことで抗ストレス作用を生み出します。
イライラして寝付けない人や、緊張して眠れない人はGABAが配合された睡眠サプリを摂ると良いでしょう。
また、トリプトファンはリラックスに欠かせない必須アミノ酸の一つですが、減少することによって気分が沈んだりだるさを感じてしまいます。
体内で合成することができない必須アミノ酸なので、体外から摂取しないと体内のトリプトファンを増やすことができません。
朝からだるさを感じていたり、布団に入っても気持ちが落ち着かない人はトリプトファンが配合された睡眠サプリを摂ると良いでしょう。
休息をサポートするバレリアンやクワンソウ
「眠れないときやイライラしたときにはハーブティーを飲むと良い」と耳にした人も多いのではないでしょうか。
実は、ハーブの一種であるバレリアンやクワンソウには、快適な睡眠をサポートしたり、脳や体をリラックスする効果が期待できるのです。
例えばバレリアンの場合、神経伝達物質のひとつであるGABAの働きを高める作用があります。
一部の国ではバレリアンが医療用ハーブとして承認されており、神経を和らげる働きや安全性が認められています。
また、クワンソウにはオキシピナタニンという成分やトリプトファンを含有していることから、睡眠を促したり、緊張を抑えて副交感神経の働きを高める効果が期待できます。
最近の研究でも、睡眠を誘発する効果が実証されたこともあり、クワンソウは注目を集めているハーブなのです。
バレリアンやクワンソウの歴史は古く、イライラしたり眠れないとき、また気持ちが沈んだときなどに食されていました。
植物由来の成分なので、体にも優しいのが嬉しいですね。
睡眠サプリの選び方
睡眠サプリには、不眠の原因を根本的に解決したり、健康を損ねることなく体質を改善することができます。
しかし、ひとくちに睡眠サプリといっても種類や値段は幅広く、どの睡眠サプリを選べば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
医薬品ではないとはいえ、成分の効果が立証されている睡眠サプリや、成分をスムーズに吸収する睡眠サプリを選びたいですね。
ここでは、睡眠サプリの購入を迷っている人向けに選び方のポイントを解説していきます。
効果を求めるなら機能性表示食品の睡眠サプリを
睡眠薬のような医薬品の場合は、厚労省に効果や効能が認められている成分を配合、またパッケージに明記していますが、サプリメントのような健康食品はなにを基準に選べば効果が期待できるのか不明瞭な部分もあるかもしれません。
しかし、睡眠サプリの一部には機能性表示食品と呼ばれるタイプがあり、効果を実感したい人にとって大きな目安になります。
機能性表示食品とは、特定の成分に関する安全性や、機能性に関する科学的な根拠を消費者庁に報告し、受理された食品のことをいいます。
機能性表示食品の睡眠サプリに記載されている「届出番号」をチェックしておけば、消費者庁のウェブサイトで安全性や機能性に関するデータを確認することができるので、効果に不安を感じている人や優れた効果を期待したい人は機能性表示食品の睡眠サプリを選ぶと良いでしょう。
ただし、機能性表示食品は特定保健用食品のように製品を個別審査しているわけではありませんし、たくさん摂ったとはいえより多くの効果が期待できるわけではありません。
あくまでも、睡眠サプリを選ぶひとつの目安としてチェックしてみてください。
吸収力の高さを求めるならドリンクタイプの睡眠サプリを
睡眠サプリに含まれている成分は、いくら配合量が多くてもそのままの量を摂取できるとは限りません。
また、サプリ自体の形状によって吸収率が異なる場合があり、米国のPDR(米国医師用卓上書)では「タブレット(錠剤) < カプセル < 液体(ドリンク) < 静脈注射」の順に吸収率が変わると記されています。
もちろん、すべてのサプリが形状によって吸収率が変わるわけではありませんし、タブレットやカプセル状のサプリでも体質の改善や健康状態が向上した事例も多数ありますが、成分の吸収をスムーズにしたいならドリンクタイプの睡眠サプリがおすすめです。
タブレットやカプセルの場合、お腹の中で成分が溶け出すのに時間がかかりますが、ドリンクタイプの場合は成分をダイレクトに吸収させることができるので、即効性が期待できます。
とはいえ、あくまでも吸収率の違いだけでタイプによって成分の働きに劇的な差がありません。
タブレットやカプセルの睡眠サプリは、持ち運びも保管も非常に手軽なので、あなたのライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
不眠の原因を解消する睡眠サプリを選ぶ
不眠の原因は人それぞれ異なりますし、原因を解消しないことには睡眠の質を改善することはできません。
例えば、精神的なストレスを感じやすくて不眠に陥っている人はGABAを配合した睡眠サプリを選ぶと良いですし、肉体的な疲労を感じているのに眠れないという人は黒酢などを配合した睡眠サプリを選ぶと良いでしょう。
睡眠サプリを摂り始める前に、なぜ不眠に陥っているのか原因を探ることが大切です。